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暗号資産の基礎と、投資を考えるうえでの視点

暗号資産に興味はあるものの、仕組みや値動きが分かりにくいと感じている方へ。基本の考え方を、表と図解を使って、やさしくご説明します。

富士山と朝日、右肩上がりの線グラフを描いたイラスト

ご注意: このページは、情報の提供のみを目的としており、投資の勧誘や、特定の取引の推奨を意図するものではありません。暗号資産の取引の結果や、収益を保証するものでもありません。投資の判断は、ご自身の責任で行ってください。

1このページについて

このページは、暗号資産の取引を検討している初心者の方を、主な対象としています。専門用語は、できるだけ、日常の言葉に置き換えて説明します。

暗号資産の価格は、株式や為替などと比べても、短い時間で大きく動くことがあります。仕組みを知ることで、値動きの理由を理解しやすくなりますが、将来の価格を予測できるようになるわけではありません。この点を、あらかじめご理解ください。

Zaichain AIのようなプラットフォームを使って、自動で取引を行う場合でも、基本の知識は、運用の状況を理解し、適切に判断するために、役に立ちます。

このページは、次の順序で構成されています。まず暗号資産とは何かを確認し、次に価格が変わる理由、ボラティリティの意味、リスク管理の考え方へと進みます。最後に、初心者の方から寄せられることの多い質問に、お答えします。すべてを一度に読む必要はありません。気になる項目から、お読みください。

なお、暗号資産に関する法令や制度は、改正されることがあります。このページの内容は、作成時点の一般的な理解に基づくものです。最新の情報は、金融庁などの公的機関が公表する資料も、あわせてご確認ください。

暗号資産について調べるとき、「必ず儲かる」「今が買い時」といった、強い言葉に、出会うことがあります。そのような表現は、慎重に受け止めてください。将来の価格を、確実に言い当てることは、誰にもできません。

2暗号資産とは

暗号資産は、インターネット上で、電子的にやり取りされる資産です。代表的なものに、ビットコインやイーサリアムがあります。銀行や政府などの特定の管理者が、価値を保証しているわけではなく、参加者の需要と供給によって、価格が決まります。

取引の記録は、ブロックチェーンと呼ばれる、多くの参加者が共有する台帳に、記録されます。この台帳は、複数の参加者が確認し合うことで、あとから書き換えることが難しい仕組みになっています。

基本の用語

暗号資産の基本用語
用語意味
暗号資産インターネット上で電子的にやり取りされる、法定通貨ではない資産
ブロックチェーン取引の記録を、多くの参加者で共有し、順番につなげて保管する台帳の仕組み
ウォレット暗号資産を保管し、送受信するための財布のような仕組み
取引所暗号資産を、売買したり交換したりする場所を提供する事業者
需要と供給買いたい人と売りたい人の量のバランス。価格を決める基本の要素

取引が行われる流れ

  1. 送金の指示を出す
  2. ネットワークで内容を確認する
  3. 取引を台帳に記録する
  4. 相手のウォレットに反映される

取引の反映にかかる時間は、資産の種類やネットワークの混雑の状況によって異なります。送付先のアドレスを間違えた場合は、取り戻せないことがありますので、ご注意ください。

暗号資産の主な種類

暗号資産の主な種類
種類特徴注意点
ビットコイン(BTC)最初に登場した暗号資産で、時価総額と取引量が、比較的大きい大きな価格変動を、繰り返してきた
イーサリアム(ETH)プログラムを動かす機能を備え、多くのサービスの基盤として使われるネットワークの混雑により、手数料が変動する
リップル(XRP)送金の効率化を目的に、設計された暗号資産規制や訴訟の動向に、価格が反応することがある
ソラナ(SOL)処理の速さを特徴とするネットワークの暗号資産ネットワークの障害が、過去に生じたことがある

ここに挙げたものは、一般的な説明のための例であり、特定の資産の購入を勧めるものではありません。暗号資産には、数千種類があると言われており、価値がほとんどなくなるものも、あります。

取引所を通じて取引する

暗号資産を売買するには、通常、暗号資産交換業の登録を受けた事業者(取引所)にアカウントを開設します。取引所は、売り手と買い手を結びつけ、資産の保管や送付の機能も提供します。取引所ごとに、手数料、取り扱う資産、セキュリティの取り組みが異なります。

ウォレットと秘密鍵の考え方

暗号資産の所有を証明するのは、「秘密鍵」と呼ばれる、長い文字列です。秘密鍵を知っている人は、その資産を動かせます。そのため、秘密鍵やリカバリーフレーズ(復元用の単語の並び)は、他人に見せたり、写真やメールで保管したりしてはいけません。紛失すると、資産を取り戻せなくなることがあります。

取引所に預けている場合は、取引所が秘密鍵を管理します。この場合、取引所のセキュリティや経営の状況が、資産の安全性に影響します。どちらの方法にも、メリットとリスクがあります。ご自身が管理できる範囲で、選ぶことが大切です。

日本における暗号資産の位置づけ

日本では、暗号資産の交換や取引を業として行う事業者は、資金決済法に基づく登録を受ける必要があります。登録を受けた事業者は、利用者の財産の管理や、情報の提供などについて、一定のルールを守ることが求められます。こうした制度は、利用者を保護することを目的としていますが、価格の下落や取引による損失を補うものではありません。

また、暗号資産の取引で得た利益は、課税の対象となる場合があります。制度は、改正されることがあるため、最新の内容は、国税庁や税理士などにご確認ください。

需要と供給のイメージ

買いたい人が増えると、価格は上がりやすくなり、売りたい人が増えると、価格は下がりやすくなります。暗号資産は、発行できる量に上限がある種類もあり、その希少性が、価格に影響すると考えられています。ただし、需要が突然減れば、価格は、短期間で大きく下がることもあります。

3価格が変わる理由

暗号資産の価格は、さまざまな要因で変わります。主な要因を、次の表にまとめました。実際の値動きは、これらの要因が複雑に重なり合って生じるため、一つの要因だけで説明できないことも、多くあります。

価格に影響する主な要因
要因価格への影響の例
取引量取引が活発なときは価格が動きやすく、取引が少ないときは、少ない注文でも価格が大きく動くことがあります
ニュース・報道規制に関する発表や、大手企業の動き、事件や障害の報道などが、買いや売りのきっかけになります
投資家の心理期待が高まると買いが増え、不安が広がると売りが増える傾向があります
経済・世界情勢金利の動き、為替の変動、地政学的な出来事などが、市場全体の動きに影響を与えます

価格が変わるまでの簡単な流れ

  1. ニュースや出来事が起こる
  2. 投資家が反応し、売買が増える
  3. 需要と供給のバランスが変わる
  4. 価格が動く

価格が動く方向や、大きさを、事前に正確に予測することは、専門家でも困難です。過去の値動きが、将来も同じように繰り返されるとは限りません。

ローソク足は、一定の期間(たとえば1時間や1日)の、始値、終値、高値、安値を、一本の図形で表したチャートです。江戸時代の日本の米相場で使われた手法が起源とされ、現在では、世界中の取引で使われています。値上がりした期間と、値下がりした期間を、色で見分けられるため、値動きの傾向を、視覚的につかみやすい特徴があります。

ただし、ローソク足のパターンから将来の値動きを言い当てることは、できません。チャートは、過去の動きを整理して見るための道具であり、将来の価格を、約束するものではないことを、ご理解ください。

また、SNSやニュースサイトに流れる情報の中には、特定の資産を買わせる目的の、根拠のない情報が含まれていることがあります。情報を目にしたら、発信元、根拠、時期を確認し、ひとつの情報だけで、判断しないようにしてください。

価格を見るときの基本の指標

価格の指標の見方
指標意味見るときの注意
出来高一定の期間に、売買された量値動きの大きさと、あわせて見ると、勢いの目安になります
高値・安値その期間の、最も高い価格と、最も低い価格更新されたときに、動きが加速することがあります
板情報売り注文と、買い注文の、価格と量の一覧注文の量が少ないと、価格が飛びやすくなります
移動平均過去の価格の平均を、線でつないだもの過去の平均であり、将来を示すものではありません

プラットフォームのAIは、こうした指標を、人よりも速く、継続的に確認するための、道具です。ただし、指標が示すのは過去と現在の状態であり、この先の価格を、確実に言い当てるものではありません。

ニュースを見るときの心構え

価格が動いたときに、「なぜ動いたのか」を説明するニュースは、値動きの後に書かれることがほとんどです。説明が納得できるものであっても、それは事後の解釈であり、同じ出来事が、次にも同じ値動きを生むとは限りません。ニュースは、状況を理解するための材料のひとつとして、受け止めてください。

4ボラティリティとは

ボラティリティとは、価格の変動の大きさを表す言葉です。ボラティリティが高い状態は、短い時間で価格が大きく上下することを、低い状態は、価格の変化が比較的小さいことを、意味します。

暗号資産は、株式や為替と比べて、ボラティリティが高いと言われることが多くあります。変動が大きいことは、大きな値上がりの機会にも、大きな値下がりのリスクにも、なり得ます。どちらの方向に動くかは、保証されていません。

ボラティリティの高い場合と低い場合の比較
項目ボラティリティが高いボラティリティが低い
値動きの幅大きい比較的小さい
利益・損失の可能性どちらも大きくなり得るどちらも比較的小さい傾向
注意する点短時間での急な変動、想定を超える損失価格が動かない期間が長くなる可能性

ボラティリティを、ご自身が受け入れられるかどうかを、始める前に、考えてみてください。夜も眠れないほど心配になる金額は、取引に充てるべきではありません。

たとえば、10万円分の暗号資産を保有していて、一日のうちに価格が10%下がると、評価額は9万円になります。翌日に10%上がっても、評価額は9万9千円で、元の10万円には戻りません。このように、上下に変動する相場では、下がった分を取り戻すために、下がった率よりも、大きな上昇が必要になります。

ボラティリティが高い時期は、注文が成立する価格と、画面に表示されていた価格の差(スリッページ)も、大きくなりやすい傾向があります。この点は、自動売買でも変わりません。市場が大きく動いているときは、無理に取引を続けず、状況を確認することが大切です。

ボラティリティが高い局面で、起こりやすいこと

  • ニュースの直後に、価格が数分で大きく動く
  • 注文が集中し、取引所の画面や注文の処理が遅くなる
  • 複数の資産が、同時に同じ方向に動く
  • 設定していた条件を、価格が通り過ぎてしまう

このような局面で、慌てて設定を変えると、かえって、損失が大きくなることがあります。落ち着いて状況を確認し、必要であれば、戦略を一時停止して、相談することをお勧めします。

ボラティリティは、暗号資産だけでなく、株式や為替にも、存在する考え方です。ただし、その大きさは、資産の種類や時期によって、大きく異なります。同じ資産でも、落ち着いた時期と、荒れた時期では、値動きの幅が、まったく異なることがあります。

5リスク管理の考え方

リスク管理とは、損失の可能性を理解し、それを許容できる範囲に抑えるための、考え方と方法です。基本となるのは、余裕資金で取引すること、損失の許容額を決めること、資金を分けること、状況を定期的に確認することの四つです。

  • 余裕資金で行う: 生活費や、近い将来に使う予定の資金は、取引に使わないでください。
  • 許容額を決める: これ以上は損失を出したくない、という金額を、あらかじめ決めておきます。
  • 資金を分ける: 一つの銘柄や戦略に集中させず、分散を検討します。
  • 定期的に確認する: 運用の状況を確認し、必要に応じて見直します。

Zaichain AIには、市場が極端に不安定になったときに取引を停止する保護機能、通知の設定、戦略の一時停止、レポートによる振り返りなど、リスク管理を支えるツールがあります。ただし、これらのツールは、損失を防ぐことを約束するものではなく、投資の判断を代わりに行うものでもありません。

取引にともなうリスクの詳細は、リスク開示のページをご覧ください。

金額の決め方の例

取引に充てる金額を決めるときは、まず、毎月の生活費と、当面の備えを、確保します。そのうえで、なお余裕のある資金の中から、失っても生活に影響しない金額を、取引の資金とします。次の表は、考え方の例です。実際の金額は、ご自身の状況に合わせて、決めてください。

資金の考え方の例
資金の区分内容取引への利用
生活費毎月の支出、当面の備え使わない
近い将来に使う資金住宅、教育、医療などの予定がある資金使わない
余裕資金失っても、生活に影響しない範囲の資金この範囲内で検討する

初心者が陥りやすい考え方

  • 「値上がりしているから、今すぐ買わないと」と、急いで判断してしまう
  • 損失を取り戻そうとして、金額を増やしてしまう
  • 他人の成功の話を、そのまま自分にも当てはまると考えてしまう
  • 設定したあとは、状況を確認しなくても大丈夫だと思ってしまう

これらは、誰にでも起こり得ることです。あらかじめ、自分の考え方の傾向を知っておくことで、慌てた判断を、避けやすくなります。

リスク管理の実践例

たとえば、手元の余裕資金が100万円の場合に、そのうち20万円だけを取引に充てると決めたとします。この場合、20万円がすべて失われたとしても、残りの80万円は手元に残ります。さらに、20万円のうち、一つの戦略には、10万円までと決めておけば、一つの戦略の結果が思わしくなくても、影響を限定できます。

また、「資金の25%が減ったら、いったん戦略を止めて見直す」というように、見直しの基準を、あらかじめ決めておくことも、有効です。基準があると、感情に流されず、冷静に判断しやすくなります。この例は、考え方の説明のためのものであり、特定の金額や割合を、推奨するものではありません。

プラットフォームが提供するリスク管理のツール

リスク管理に役立つ機能
機能役割できないこと
市場急変時の取引停止市場が極端に不安定なとき、取引を一時的に止めます停止の前後の価格変動による損失を、なくすこと
戦略の一時停止・変更お客様の判断で、いつでも、戦略を止めたり変えたりできます成立した取引を、取り消すこと
通知取引の実行、接続の異常、大きな価格変動をお知らせしますすべての異常を、即座に検知すること
レポート・履歴取引の内容と手数料を、振り返って確認できます将来の結果を、予測すること

これらの機能は、お客様がご自身の判断で、リスクを管理するための補助です。プラットフォームが、投資の判断を代わりに行うことはなく、結果を保証するものでもありません。

リスク管理は、一度決めたら終わりではありません。ご自身の生活や、収入、目標が変われば、取引に充てられる金額や、許容できる損失も、変わります。半年に一度程度、計画を見直す機会を、設けてください。

6よくある質問

暗号資産と電子マネーは、何が違いますか?

電子マネーは、日本円などの法定通貨を、あらかじめチャージして使う仕組みで、価値は円に固定されています。暗号資産は、需要と供給によって価格が変動する、インターネット上の資産です。価格が上がることも下がることもあり、元本を下回ることもあります。

少額から始めても、意味がありますか?

少額から始めることは、仕組みや値動きに慣れるための、一つの方法です。ただし、金額の大小にかかわらず、損失が生じる可能性はあります。無理のない金額で、ご自身が理解できる範囲から、始めることをお勧めします。

価格が下がったときは、どうすればよいですか?

価格が下がったときに、感情的に判断することは避け、あらかじめ決めた計画に沿って、行動することが大切です。損失が想定を超えていると感じる場合は、戦略を一時停止し、担当マネージャーにご相談ください。

暗号資産の取引で得た利益は、税金の対象になりますか?

日本では、暗号資産の取引で得た利益は、課税の対象となる場合があります。区分や税率、申告の方法は、お客様の状況によって異なります。詳しくは、税理士や税務署にご確認ください。当社は、税務に関する助言は行いません。

そのほかのご質問は、よくある質問のページでご確認いただけます。

用語集

用語集
用語意味
スリッページ注文した価格と、実際に成立した価格の差
スプレッド買値と売値の差。取引のたびの、実質的な費用
流動性売りたいとき、買いたいときに、取引しやすい度合い
ポジション売買によって、保有している状態、またはその量
ボラティリティ価格の変動の大きさ
分散資金を、複数の資産や戦略に分けること
自動売買あらかじめ決めた条件やアルゴリズムに従い、システムが売買を行う仕組み
二段階認証パスワードに加えて、追加の確認を行うログインの仕組み

用語が分からないときは、担当マネージャーやサポートにも、お尋ねください。ご質問の内容や理解の度合いに合わせて、ご説明します。

このページの内容は、暗号資産を理解するための、入り口です。さらに詳しい内容は、記事のページでも、ご覧いただけます。